【Excel】データ抽出を劇的に効率化する「XLOOKUP & FILTER関数」徹底解説｜第2回スピル勉強会レポート
みなさん、Excelで「表からデータを探す」とき、まだVLOOKUP関数で列数を数えていませんか？エラーが出るたびにIFERRORで囲っていませんか？
実は、最新のExcelには、そんな悩みを一発で解決してくれる「神関数」があるんです！
今回は、ExcelとVBAの総合コミュニティ「Excel-Fun」が主催した『第2回 初心者向けスピル勉強会』に参加してきました 。 登壇者は、ぷりずむぷろぐらむさん。司会は和風スパゲティさんです 。
「スピルって何？」という方から、「もっと関数を使いこなしたい！」という方まで、目からウロコのテクニック満載だった勉強会の様子をレポートします！
「XLOOKUP関数」の衝撃
まずは、XLOOKUP関数の解説からスタートです。 この関数、Office 2021以降やMicrosoft 365を使っているなら、絶対に使わないと損です！
ここが凄い①：引数がシンプルすぎる！
VLOOKUPだと「列番号」を指定するのが面倒でしたよね。XLOOKUPなら、「検索値」「検索範囲」「戻り範囲」の3つを選ぶだけでOKなんです 。
ここが凄い②：エラー処理が内蔵されている！
データが見つからない時、#N/A エラーを消すために IFERROR 関数を使っていませんか？ XLOOKUPなら、第4引数に「見つからない場合」の値を設定できます。例えばここに「0」や「””（空白）」を入れるだけで、エラー処理が完了しちゃうんです 。これは地味に嬉しい機能！
ここが凄い③：行ごと・列ごと一気に取得！
これが今回のテーマ「スピル」の真骨頂。 戻り範囲を「1列」ではなく「複数列」指定すると、隣のセルにも自動でデータが表示（スピル）されます 。
条件に合うデータを全部出す！「FILTER関数」の魔法
「特定の商品だけ抜き出したい」「売上が10個以上のデータだけ見たい」 そんな時、オートフィルタで絞り込んでコピペしていませんか？
FILTER関数を使えば、数式だけで条件に合うデータを瞬時に抽出できます 。元のデータが変われば結果も自動更新。これがオートフィルタにはない強みです。
使い方はシンプル。「配列（元の表）」と「含む（条件）」を指定するだけ 。
プロの技！「AND/OR条件」の数学的アプローチ
ここからが今回の勉強会のハイライト、「複数条件」の指定方法です。 例えば、「A商店」かつ「10個以上」というような場合です 。
ぷりずむぷろぐらむさんの解説で面白かったのが、「関数を使う方法」と「計算記号を使う方法」の比較でした。
1. 関数を使う方法（丁寧な書き方）
- AND条件（かつ）：
BITAND関数を使う - OR条件（または）：
BITOR関数を使う
2. 計算記号を使う方法（プロっぽい書き方！）
実は、PCの中では「TRUE（正しい）」は「1」、「FALSE（間違い）」は「0」として扱われています 。これを利用すると…
- AND条件（かつ）：「*（掛け算）」 で表せる！
- 理屈：1(True) × 1(True) = 1(True) 。片方でも0(False)なら答えは0になるから。
- OR条件（または）：「+（足し算）」 で表せる！
- 理屈：0(False) + 0(False) 以外は、答えが1以上になるから。
この「0と1の数学的背景」まで解説してくれるのが、この勉強会の深いところでした 。
関数を組み合わせて最強の表を作ろう
勉強会の最後には、応用テクニックも紹介されました。
- UNIQUE関数と組み合わせる： 重複を除いたリストを一瞬で作る
- SORT関数と組み合わせる： 抽出したデータを「個数が多い順」に自動並べ替え
- MATCH関数で補強する： 列の順番が変わっても数式が壊れないように対策
約30分の勉強会でしたが、「データの抽出」に関しては、もう怖いものなしになれる内容でした！
主催の「Excel-Fun」について 今回参加したコミュニティ「Excel-Fun」は、Discordを中心に活動していて、初心者でも質問しやすい温かい雰囲気が魅力です 。 なんと、もうすぐ1周年！12月はアドベントカレンダー企画や記念イベントも目白押しだそうです 。
「一人で勉強するのは辛い…」という方は、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか？ アーカイブ動画もYouTubeに残っているそうなので、復習したい方は要チェックです！
本日のまとめ
- XLOOKUPはすごい！エラー処理も範囲取得もこれ1つ！
- FILTER関数は「数式版オートフィルタ」。
- 複数条件は「掛け算（AND）」と「足し算（OR）」で攻略せよ！
それでは、良きExcelライフを！
