この度は誠に申し訳ございませんでした。
どうしたの!?
同業者が・・・
▼ 注意点
・決して足利小山信用金庫信用金庫が嫌いだからこのような記事を書いた訳ではありません
・実際に起きた事例からお客様は信用金庫と取引するうえで気を付けるポイントをご紹介できたらと思います。
信用金庫業界に衝撃が走りました。足利小山信用金庫で発生した不祥事件について、現役の信用金庫職員として、皆様にお伝えしたいと思います。この事件は、金融機関への信頼を揺るがす重大な問題であり、私たち業界人にとっても大きな教訓となります。
足利小山信用金庫の概要
まず、事件が発生した足利小山信用金庫について、基本情報をご紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
本店所在地 | 栃木県足利市井草町2407-1 |
預金残高 | 3,262億円 |
貸出金残高 | 1,509億円 |
出資金 | 11億円 |
会員数 | 24,532名 |
常勤役職員数 | 261名 |
営業店舗網 | 栃木県(足利市・小山市・栃木市・下野市・野木町) 群馬県(太田市・邑楽町・大泉町) |
店舗数 | 24店舗 |
2024年(令和6年)3月末現在の情報だよ!
この信用金庫は、地域に根ざした金融機関として長年にわたり営業を続けてきました。しかし、今回の事件により、その信頼が大きく揺らぐこととなりました。
不祥事件の詳細
発生店舗
今回の不祥事は、足利小山信用金庫の山前支店で発生しました。
事故者
事故を起こしたのは、40歳代の男性元職員で、得意先次長という役職にありました。信頼される立場にあった人物が引き起こした事件だけに、その衝撃は大きいものがあります。
手口(内容)
事故者は、お客様の定期積金、定期預金、普通預金、融資金の返済金等を着服し、遊興費やカードローンの返済等に流用していました。顧客の大切な資産を私的に流用するという、あってはならない行為です。
事故金額と実損金額
被害に遭ったのは4先で、事故金額は24,041,923円、累計金額では25,641,923円に上りました。しかし、事故者の親族から全額弁済されたため、実損金額はありませんでした。
事故発生日(発覚日)と発生期間
この不正行為は2023年5月10日に発覚しました。しかし、実際の発生期間は2021年6月から2023年5月までの約2年間に及んでいました。長期間にわたって不正が続いていたことは、内部管理体制の甘さを露呈しています。
発覚の経緯
事件が明るみに出たのは、被害に遭われたお客様からの問い合わせがきっかけでした。これを受けて、事故者が着服・流用を認めたことで事態が明らかになりました。
人事処分
足利小山信用金庫は、事故者を2023年6月29日付で懲戒解雇処分としました。また、関係者についても管理・監督責任の所在を明らかにした上で、厳正な処分を行うとしています。
顧客への対応と今後の取り組み
足利小山信用金庫は、この事件を受けて以下の対応を行っています。
- 被害に遭われたお客様への深いお詫びと説明
- 監督官庁等への届出と所轄警察署への相談
- コンプライアンス意識の徹底と内部管理態勢の強化
信用金庫職員として、このような対応は当然のことだと考えます。しかし、失われた信頼を取り戻すには、長期的かつ継続的な努力が必要不可欠です。
まとめ
最後に、信用金庫職員としての立場から、お客様にお伝えしたいことがあります。
- 定期的な取引内容の確認:通帳や取引明細書を定期的にチェックし、不審な点があればすぐに金融機関に問い合わせてください。
- 複数の目による管理:可能であれば、家族や信頼できる人と一緒に資産状況を確認する習慣をつけましょう。
- 金融機関からの連絡には注意を払う:取引内容の確認や重要なお知らせには、必ず目を通してください。
- 不審な点はすぐに相談:少しでも疑問や不安を感じたら、遠慮なく金融機関に相談してください。
私たち金融機関職員は、お客様の大切な資産を守る重要な責務を担っています。今回の事件を教訓に、より一層の信頼回復に努めてまいります。お客様におかれましても、ご自身の資産を守るために、金融機関と協力して管理していただければ幸いです。