この度は誠に申し訳ございませんでした。
どうしたの!?
同業者が不祥事件を起こしました!
金融機関における不祥事は、顧客の信頼を大きく損なう重大な問題です。今回、飯塚信用金庫で発生した元職員による着服事件について、その詳細と金融機関の対応、そして私たち信用金庫職員の視点から見た教訓をお伝えします。
飯塚信用金庫の概要
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 飯塚信用金庫 |
所在地 | 〒820-8602 福岡県飯塚市本町11番42号 |
創立 | 大正11年12月22日 |
自己資本 | 291億96百万円 |
出資金 | 4億78百万円 |
会員数 | 16,120人 |
店舗数 | 20店舗 |
役職員数 | 205人 |
営業地区 | 福岡県一円(平成24年7月3日認可) |
いつ時点の情報か記載がありませんでした。
飯塚信用金庫は、創立100周年を迎える長い歴史を持つ地域金融機関です。「地域を創造するトータルコア企業」を目指し、地域の発展に貢献してきました。
不祥事件の概要
▼ 出典
飯塚信金、元職員が370万円を着服 ニッキンONLINE:2023.10.06 18:49
発生店舗
不祥事は、飯塚信用金庫の二瀬支店および二瀬・相田支店で発生しました。
事故者
事故を起こしたのは、52歳の男性元営業推進担当職員です。
手口(内容)
元職員は、顧客から預かった定期積金の掛込金を入金処理せずに着服していました。着服した現金は、自身の遊興費やローンの返済に充てていたほか、他の顧客預金の補填にも使用していたことが判明しています。
事故金額と実損金額
事故金額は3,700,090円に上りましたが、実損金額は0円でした。これは、元職員および元職員家族から全額弁済を受けたためです。
事故発生日(発覚日)
この不祥事は2023年7月19日に発覚しました。ある顧客が定期積金の解約のために来店した際、オンライン入金状況と定期積金通帳の入金日に相違があることが判明し、内部調査の結果、元職員の不正が明らかになりました。
被害者数
この不祥事による被害者は、定期積金取引顧客2先でした。
人事処分
元職員は2023年9月30日付で懲戒解雇処分となりました。また、経営責任、管理者・監督責任を明確にするため、役員及び関係職員にも厳正な処分が実施されました。
今後の対応と再発防止策
飯塚信用金庫は、この事態を真摯に受け止め、以下の対応と再発防止策を講じています。
- 被害顧客への説明と弁済
- 関係機関(福岡財務支局、日本銀行福岡支店、警察)への報告
- コンプライアンス意識の一層の醸成
- 内部管理態勢の充実強化
信用金庫職員として、このような事態を防ぐためには、日々のコンプライアンス意識の向上と、相互チェック体制の強化が不可欠だと考えます。
まとめ
信用金庫職員として、お客様に以下の点にご注意いただきたいと思います。
- 定期的な取引内容の確認:通帳や明細書を定期的にチェックし、不審な点があればすぐに金融機関に問い合わせてください。
- 複数の職員との対応:可能な限り、取引を1人の職員に固定せず、複数の職員と対応することで、不正のリスクを軽減できます。
- オンラインバンキングの活用:取引状況をリアルタイムで確認できるオンラインバンキングサービスを利用することをお勧めします。
- 不審な点は即座に報告:取引や対応に少しでも違和感を覚えた場合は、遠慮なく支店長や本部に報告してください。
- 金融リテラシーの向上:金融商品や取引の仕組みについて理解を深めることで、不正や異常を察知しやすくなります。
私たち信用金庫職員は、お客様の大切な資産を守る重要な責務を担っています。今回の事件を教訓に、より一層の信頼回復に努め、地域の皆様に安心してご利用いただける金融機関を目指して努力してまいります。