注意点
- 決して播州信用金庫が嫌いだからこのような記事を書いた訳ではありません
- 実際に起きた事例からお客様は信用金庫と取引するうえで気を付けるポイントをご紹介できたらと思います。
播州信用金庫が2022年6月2日に公式ホームページにて「不祥事件の発生について」を公表しました。
播州信用金庫の概要と事件の概要をまとめました。
播州信用金庫は兵庫県に本店を置く信用金庫だよ!
播州信用金庫の概要
名称:播州信用金庫(ばんしゅうしんようきんこ)
本店所在地:兵庫県姫路市南駅前町110番地
理事長:和田 長平
創立:
1930年(昭和05年)12月26日 姫路相互信用組合創立
1951年(昭和26年)10月20日 信用金庫法により播州信用金庫に改組
店舗数:68店舗
※店舗外現金自動設備25カ所(共同設置含む)
常勤役職員数:842名
出資金:36億4,413万円
会員数:45,954先
出典:公式ホームページ
令和3年3月31日現在の情報だよ
不祥事件の概要
悪いことをした職員は本部の審査部長(兵庫県姫路市)であることが公表されています。ご心配の方は播州信用金庫にお問い合わせしてみてください。
本件は本部の審査部長が、お客さまから預かった金額と同額の定期預金証書を偽造して、3,400万円を着服したもの。
以後、不正の発覚を避けるため、満期の都度、お客さまを訪問して、新規の偽造証書と利息の支払いを行っていた。
事故者
男性51歳:本部勤務(審査部長)
- なお、事故者は2022年5月27日、午後6時以降失踪しており、詳細が不明な
ところもありますが、今後新たな事実が判明すれば公表する予定です。 - 事故者に対して、近日中に刑事告発する予定
(公表文より抜粋)
今頃なにをしているのでしょうか?早く自主してほしいものですね。
手口
- 預金を依頼し預かった金額と同額の定期預金証書を偽造して交付
- 以後、偽造定期預金の満期到来日に発覚を免れるため、利息を現金払いし、日付を更新した偽造定期預金証書を交付していた。
※着服したお金は自己の用途に費消
事故金額
定期預金証書の偽造
偽造した証書の額面
- 10,000,000円
- 10,000,000円
- 5,000,000円
- 5,000,000円
- 4,000,000円
⇒合計 3,400万円
被害に遭われた人数は 4名
※うち1名は事故者の母親(900万円)
一般的に金庫が弁済した場合は、その後、金庫から事故者に対して請求(裁判)する。(求償:賠償または償還を求めること。)
事故発生日
- 少なくとも10年以上
※発覚日は2022年(令和4年)5月27日
なぜ発覚したのか?
・2022年5月27日に架電にて当金庫東支店に定期預金の払
出しの依頼があり、調査したところ該当預金が存在しないこと
が判明。
人事処分
・2022年(令和4年)6月1日付で懲戒解雇処分
まとめ
今回の事件から信用金庫と取引するうえで気を付けるポイントはと以下の通りです。
要点まとめ
- 定期預金が満期になる前に利息を支払うことはありません。
- 定期預金証書の偽造を見分けるのは難しいかもしれませんが、あきらかに「ぺらっぺら」「金庫の押印がない」など不審な点があったらすぐにお取引店に連絡を!
出典
播州信金審査部長が顧客の預金証書偽造、3400万円詐取 不正発覚後に姿消す
(2022/6/2 22:10 神戸新聞NEXT)
姫路市の播州信用金庫 職員が顧客の金3400万円着服か
(2022/6/2 15:18 NHK NEWS WEB)