

この度は申し訳ございませんでした。



どうしたの!?



同業者が不祥事件を起こしました!
金融機関における信頼は何よりも大切な資産です。今回は、蒲郡信用金庫で発生した不祥事件について、その詳細と対応、そして今後の取り組みについて解説します。金融機関の透明性と信頼回復のプロセスを理解することは、私たち利用者にとっても重要な知識となるでしょう。
蒲郡信用金庫の概要
蒲郡信用金庫は、地域に根ざした金融機関として、地元の皆様の資産形成や事業支援に長年貢献してきました。信用金庫は銀行と異なり、会員の相互扶助を目的とした協同組織の金融機関であり、営利を第一の目的としていません。地域社会の発展に貢献することを使命とし、地元の中小企業や個人の方々に寄り添ったサービスを提供しています。
設立 | 昭和23年4月1日 |
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出資者総数 | 51,026名 |
出資金 | 8億3,280万円 |
預金 | 1兆4,359億円 |
貸出金 | 6,205億円 |
店舗数 | 44店舗 |
役職員数 | 741名 |



令和6年3月末現在の情報だよ!
事件の概要
令和7年2月21日、蒲郡信用金庫は公式に不祥事件の発生を公表しました。この事件は、金融機関としての信頼を揺るがす重大な問題であり、役職員一同が深く反省するとともに、被害に遭われたお客様や地域の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げています。
事故者
本件の当事者は、蒲郡信用金庫の元職員(男性、30代)で、渉外担当として勤務していました。渉外担当とは、主にお客様を訪問し、預金や融資などの金融サービスを提供する役割を担っています。
発生店舗
不祥事が発生したのは田原支店です。田原支店は地域のお客様との信頼関係を大切にしてきた店舗であり、今回の事件は支店全体の信頼にも影響を与える結果となりました。
事件の内容
当該元職員は、田原支店勤務時において、お客様からお預かりした現金を自らの遊興費に消費するために着服していました。金融機関の職員として最も重大な背信行為であり、厳しく対処すべき問題です。
発覚日
令和6年12月12日、事務処理手続きの検証を行う中で不審な点が発見され、調査が開始されました。内部管理体制の一環として行われていた通常の検証作業が、この不正行為の発見につながりました。
発生期間
この不正行為は令和5年9月から令和6年2月にかけて行われていたことが判明しています。約6ヶ月間にわたり継続的に行われていた事実は、内部管理体制の強化の必要性を示しています。
事故金額
着服された金額は累計121万円に上ります。この金額には、元職員本人が自供した金額の他、当金庫が疑わしいと認定した期間・金額も含まれています。
発覚の端緒
前述の通り、令和6年12月12日に事務処理手続きの検証中に不審な点が発見されたことが発端となりました。日常的な内部チェック体制が機能した結果ではありますが、より早期に発見できる体制の構築が今後の課題です。
人事処分
当該元職員は、令和7年1月15日付で懲戒解雇処分となりました。また、管理監督面における役職員についても、当金庫規程に基づき厳正な処分が行われることになっています。
顧客対応と今後の取り組み
被害者への対応
被害に遭われたお客様には、事実関係を説明するとともに、深くお詫びを申し上げました。なお、着服額については、元職員により事件発覚前に全額補てんされています。
関係機関への報告
本件については、監督官庁など関係機関へ届出・報告を行うとともに、警察にも相談しています。金融機関として適切な対応を取ることで、透明性の確保に努めています。
全店調査の実施
今回の事件を受け、同様の事案がないか全店舗で調査を実施しました。調査の結果、現時点において同様の事案は確認されていません。
再発防止への取り組み
このたびの事態を厳粛に受け止め、実効性のある再発防止策の浸透を通じて、役職員のコンプライアンス意識の徹底及び内部管理態勢の一層の充実・強化を図っています。具体的には以下の取り組みを実施しています。
- コンプライアンス研修の強化
- 内部監査体制の見直し
- お客様からの預かり金の取扱手順の厳格化
- 定期的な業務プロセスの検証
まとめ
今回の蒲郡信用金庫における不祥事件は、金融機関として最も大切な「信頼」を揺るがす重大な問題でした。しかし、問題の発覚後、迅速な対応と透明性の高い情報開示、そして被害者への誠実な対応を行ったことは評価すべき点です。
金融機関にとって、お客様からの信頼は何物にも代えがたい財産です。今後は再発防止策を徹底し、コンプライアンス意識の向上と内部管理態勢の強化を図ることで、皆様からの信頼回復に全力で取り組んでまいります。
私たち信用金庫職員一人ひとりが、この事件を教訓として、お客様の大切な資産を守るという金融機関の使命を改めて胸に刻み、日々の業務に取り組んでいくことをお約束します。
【お問い合わせ先】
「リスク統括部 相談センター」
電話番号:0120-115759(フリーダイヤル)
受付時間:平日 9:00~17:00(土・日・祝日を除く)

