この度は誠に申し訳ございませんでした。
どうしたの!?
同業者が・・・
この度、愛媛県の川之江信用金庫で発生した不祥事件について、皆様にお知らせいたします。私は現役の信用金庫職員として、この事態を非常に重く受け止めています。金融機関の一員として、このような事件が起きたことに深い憂慮を感じるとともに、お客様や地域社会の信頼を裏切ることになってしまった川之江信用金庫の皆様の心情を察すると胸が痛みます。
本記事では、同業者の視点から、この不祥事の事実関係を可能な限り正確にお伝えし、再発防止に向けた取り組みについて考察いたします。私たち信用金庫職員にとって、この事件から学ぶべき教訓は多く、業界全体でこのような事態を二度と起こさないよう、真摯に向き合う必要があります。
なお、本記事の内容は公開情報に基づくものであり、川之江信用金庫の公式見解ではありません。信用金庫業界の健全な発展と、地域の皆様との信頼関係の構築に寄与することを目的として執筆しております。
川之江信用金庫の概要
川之江信用金庫は、四国中央市を主な営業区域とする相互扶助型の金融機関です。地元の中小企業者や住民が会員となり、お互いの発展を目指して運営されています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 川之江信用金庫 |
愛称 | かわしん |
本店所在地 | 〒799-0101 愛媛県四国中央市川之江町1706番地1 |
本部所在地 | 〒799-0111 愛媛県四国中央市金生町下分1089番地1 |
電話番号 | 本店営業部:0896-58-1301 本部:0896-58-1300 |
FAX | 本店営業部:0896-58-1337 本部:0896-58-1304 |
設立 | 1948年10月9日(川之江信用組合として) |
理事長 | 日浦博基 |
金融コード | 1866 |
店舗数 | 6店舗 |
店舗外ATM設置コーナー | 6ヶ所 |
経営理念 | 地域の皆様とともに、地域の社会発展に貢献する |
2023年(令和5年)6月末の情報だよ!
不祥事件の概要
▼ 出典
「借金の返済に充てた」4年半にわたり19人の客から336万円を着服 川之江信用金庫の男性職員(32)を懲戒解雇 TBS NEWS:2023年11月14日(火) 17:33
川之江信金、男性元職員が定期預金などから336万円着服 ニッキンオンライン:2023.11.14 18:08
川之江信用金庫で32歳男性職員が300万余りを着服 愛媛 NEWS WEB:2023年11月14日 19時00分
事故者
- 南支店所属の元職員(男性、32歳、渉外担当)
発覚の経緯
2023年10月11日、お客様からの申し出により発覚しました。当座預金に預け入れた現金や小切手の入金がされていないとの連絡を受け、内部調査を実施したところ、事故者が着服を認めました。
事故の発生店舗と期間
- 発生店舗:三島支店、西支店(三島地区担当)、南支店(上分地区担当)
- 発生期間:2019年4月から2023年9月
事故の内容
- 定期積金の着服
- 普通預金の着服
- 当座預金の着服
- 架空手数料の着服
事故の累計額と被害額
- 被害者数:19先
- 累計額:3,366,680円
- 被害額:1,337,380円
被害者への対応
被害に遭われたお客様には、事実関係を説明し、深くお詫びを申し上げました。全額弁済を完了しており、被害金は事故者より全額弁済を受けています。
関係機関への報告と処分
- 監督官庁への報告:速やかに実施
- 警察への相談:実施済み
- 事故者の処分:2023年10月31日付で懲戒解雇
- 関係役職員の処分:今後、厳正な処分を実施予定
再発防止に向けて
川之江信用金庫では、この事件を厳粛に受け止め、お客様からの信頼回復に向けて以下の取り組みを行います。
- 内部管理態勢の充実・強化
- 役職員一同による再発防止への全力での取り組み
まとめ
今回の川之江信用金庫での不祥事件は、金融業界全体に大きな警鐘を鳴らす出来事となりました。一般的な信用金庫職員の立場から見ても、このような事態は決して他人事ではありません。私たちは、お客様の大切な資産を預かる立場として、常に高い倫理観と責任感を持って業務に当たる必要があります。
この事件を教訓に、お客様が被害に遭わないためのポイントをいくつか挙げさせていただきます。
- 取引内容の確認:お預け入れやお引き出しの際は、必ず伝票や通帳の記載内容をその場でご確認ください。
- 定期的な残高確認:通帳記入や残高照会を定期的に行い、不自然な入出金がないかチェックしてください。
- 職員の単独訪問に注意:複数の職員で訪問するのが原則です。単独訪問の際は本部への確認をお願いします。
- 不明な手数料には疑問を:融資や取引に関して不明な手数料を求められた場合は、必ず支店や本部に確認してください。
- 現金取引の際の注意:大口の現金取引は、できるだけ支店窓口をご利用ください。
私たち信用金庫職員は、このような事件を二度と起こさないよう、内部管理体制の強化と職業倫理の徹底に努めてまいります。同時に、お客様にも上記のポイントにご留意いただき、共に不正を防ぐ環境づくりにご協力いただければ幸いです。
金融機関と顧客の皆様との信頼関係は何よりも大切です。今後も地域に根ざした金融機関として、より一層のサービス向上と信頼回復に全力を尽くしてまいります。ご不明な点やご懸念がございましたら、遠慮なくお近くの信用金庫窓口にお問い合わせください。皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。